これが「忖度」か!第6次男女共同参画基本計画の素案を勝手に改変


(令和7年度男女共同参画週間キャッチフレーズ)

12/12に開催された男女共同参画会議では、ここまで準備されてきた第6次男女共同参画基本計画の案が承認されるはずでした。しかしその内容に、先行会議では議論されていなかった「旧姓通称使用の法制化」があり、委員の反対により答申が見送られました。

TBS NEWS DIG「第6次男女共同参画基本計画、旧姓使用の法制化の明記に一部反対意見 高市総理への答申見送り」(2025.12.12)

「旧姓通称使用の法制化」は、これまで検討されてきた「選択的夫婦別姓の法制化」がストップすることを意味します。今年10月に就任した高市早苗首相の持論、というより安倍政権から引き継いだジェンダー平等反対の考え方の一つで、素案にこれを入れたのは、事務方の官僚が首相に「忖度」した結果です。

しかし、男女共同参画社会基本法には次のように定められています。

第三条 男女共同参画社会の形成は、男女の個人としての尊厳が重んぜられること、男女が性別による差別的取扱いを受けないこと、男女が個人として能力を発揮する機会が確保されることその他の男女の人権が尊重されることを旨として、行われなければならない。

「選択的夫婦別姓の法制化」が長年、国会での審議、国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)審議、当事者を中心とするNGOの活動など、様々な場で求められてきたのは「男女の人権が尊重されること」にかかわるものだからです。その方向を「忖度」で改変するなど、許されることではありません。

この社会のジェンダー不平等を強化しようとする力が、様々な決定を行う場で、関わる人を縛っていることが、このような形で表れるのではないでしょうか。私たちがヌエック萩原なつ子理事長に送った公開質問状も「忖度」にかかわるものです。ますます回答が待たれます。