ご注目ください!
2025/12/19 15:44:46
独立行政法人国立女性教育会館 理事長
萩原 なつ子 様
公開質問状
日頃より男女共同参画推進にご尽力いただき感謝申し上げます。
さて、12月7日、埼玉県日高市で行われた人権啓発講演会「『虎に翼』から考える人権」において、萩原理事長は会場からの質問「萩原さんが本当に成し遂げたい男女平等に対して、ある宗教的団体や政治的団体がブレーキをかけていることについてどう思っているのか、個人的でいいのでお話してください」に対して「4月になったら(今の職を降りたら)言わせてもらいます。今はまだ忖度しなければいけない立場ですから」という発言をなさいました。
男女共同参画を推進する唯一のナショナルセンターの長である方の「忖度しなければならない立場」という発言に、私たちは衝撃を受けています。
そこで、公開質問状を送らせていただきます。2026年1月5日までにご回答をいただきますよう、お願いいたします。ご回答はリ・ヌエックのサイト、ブログ、インスタグラム等で公開いたします。万一ご回答がなかった場合も、その事実を公開いたします。
質問1
12月7日の講演会での発言にある「忖度しなければならない立場」とは、具体的に誰に対して、何について、どのような理由で忖度する必要がある立場を指すのかをお答えください。
質問2
ご自身が「忖度しなければならない立場」にあるという発言は、人権教育および男女共同参画を担う公的機関の長として不適格であると自ら公言するに等しいのではないでしょうか。お考えをお示しください。
質問3
国立女性教育会館はその公式サイトで明言している通り、「男女共同参画社会の形成を目指した女性教育に関するナショナルセンター」であり、国内唯一の存在です。その「宿泊棟・研修棟の廃止」に反対する市民運動が全国的に広がっている事実について、理事長は認識なさっていますか。認識なさっている場合は、いつ、どの段階で把握されたか、そしてどのように受け止めたかをお答えください。
質問4
国立女性教育会館の施設見直し、すなわち、「移転」あるいは「廃止」の方針を、理事長が最初に知った時期(年月)はいつですか。また、その時点で、どのような説明を、誰から受けましたか。お答えになれない場合はその理由をお示しください。
質問5
当初「移転」とされていた方針が、実質的に「宿泊棟・研修棟の廃止」へと変更された経緯、および男女共同参画機構法の立案および審議の進捗プロセスにおいて、理事長として意見を求められたことはありますか。「あった」場合はその際に示した意見の内容を、「なかった」場合はそのことをどう受け止めたかをお答えください。
以上
リ・ヌエック(ヌエック(国立女性教育会館)をとりもどす市民ネットワーク)
このほか、ヌエックを所管する文部科学省、講演会を主催した日高市、施設廃止に賛同する埼玉県および嵐山町、男女共同参画局を置く内閣府、ジェンダー平等推進を掲げつつヌエック施設廃止に賛同する立憲民主党にも、それぞれ事実確認と所見を求める書状を送りました。
