私たちは、ヌエック施設廃止の決定過程に疑問を持っています。
参考)ヌエックQ&A2:研修棟、宿泊棟はなくなってしまうって誰が決めたんですか?
そこで、この過程にかかわりがある埼玉県と嵐山町、内閣府、文部科学省にそれぞれ問合せをしました。埼玉県の回答をご紹介します。
件名: RE: 知事への提案
瀧 章次 様
国立女性教育会館についてのお話をいただきましたので、
【質問1】
国立女性教育会館の宿泊棟、
県は、
【質問1の関連質問】
県は、令和5年10月4日に埼玉県庁で開催した4者会議(
前述のワーキング・グループ報告書に、「
【質問2】
県は、例示した6つの文書に、「現行施設を譲渡又は撤去し、
例示いただいた資料から、現行施設を譲渡又は撤去し、
時節柄、どうぞご自愛ください。
埼玉県知事 大野 元裕
2025年7月30日
瀧 章次 様
埼玉県県民生活部人権・男女共同参画課です
いただきました再質問について、別添のとおり回答いたします。御連絡が遅くなり申し訳ありませんでした。
① 7月30日、埼玉県庁、内閣府、方針報告について、同席埼玉県代表者は、合意の意志を、内閣府担当者に、行為遂行型言明のタイプ「ここに埼玉県は内閣府説明、国の方針に、合意します」のような明確な発言をなされたということでしょうか。それともなされていないということでしょうか。 ⇒ 内閣府からの移転を前提とした申し入れに対し、本県及び嵐山町が見直しを求めた結果、主たる事務所が存置されることとなったもので御質問のような明確な発言はございません。
② ①の事実判断について、埼玉県は、報道以外判断する根拠をもっていないということでしょうか。それとも持っているということでしょうか。
⇒ 上記お問合せ本文中の「埼玉県は、報道以外判断する根拠をもっていないということでしょうか」の意味するところが、「「埼玉県職員は」、報道以外判断する根拠をもっていないのか」ということであれば、同席した本県職員が直接やりとりを聞いていますので、それに基づく判断となります。なお、同日の知事記者会見で知事がコメントしておりますので、参考にしていただければと存じます。
知事記者会見 令和6年7月30日 - 埼玉県
③ 持っているとするならば、それはどのような媒体でしょうか。その内容は、開示可能なものでしょうか。 それは同席者に証言を求めるほかないものでしょうか。
⇒ 上記②の回答のとおりです。
④ お示しいただいた報道を典拠とすると、嵐山町は、内閣府説明、国の方針に、無条件に、快く、承諾して、その結果、合意しているとは、いただいた日本語文からは読めないと、私は考えますので、改めて、埼玉県は、7月30日の嵐山町町長の意志を、「無条件の合意」と判断されているのでしょうか。それともそうではないのでしょうか。公式の見解がありますならばお教えください。
⇒ 嵐山町長は会見において、「英断に心から感謝を申し上げる。新法人による事業には所在地として積極的に協力したい。付帯施設の撤去は大変残念だが、地域との交流に資する本館改修も計画していただいており、町や近隣自治体への配慮が感じられる。」、「大変ありがたい。(施設がある場所は)嵐山町民にとって愛郷心の原点と言っても過言ではない大切な地。存続は町民にとって名誉なこと。」「宿泊地の撤去は残念だが、地域交流に資する活用を含めた本館改修はありがたい。」、「町民にとって大変名誉なこと。近隣住民が交流できるような配慮もいただいた。」、「(存続は)全く予期していなかったが、国の方針を心から歓迎したい。」 とコメントしています。「付帯施設の撤去」について「大変残念」としながら、「町や近隣自治体への配慮が感じられる。」、「大変ありがたい。」、「存続は町民にとって名誉なこと。」、「国の方針を心から歓迎したい。」との上記の嵐山町長のコメントからは、移転から存置への方針転換を好意的に受け入れていることが読み取れます。また、知事は同日の会見で「全体的な方向については我々としても大いに評価する」とコメントしています。
⑤ いただいたご回答中「【経緯】」にある令和五年11月に国から示された、国の意向について、これについて、この意向が国において決定される過程において、令和五年11月以前、決定過程において嵐山町あるいは埼玉県の意向について、問い合わせがなされていたのでしょうか。いなかったのでしょうか。
⇒ 国からは施設のあり方に係る問合せがありました。
埼玉県県民生活部人権・男女共同参画課男女共同参画担当
7月16日
瀧 章次 様
埼玉県県民生活部人権・男女共同参画課です
いただきました再質問については、現在、当時の担当者や関係課に確認しております。 御連絡が遅くなり大変申し訳ありませんが、もうしばらくの間お待ちくださいますようお願いいたします。
埼玉県県民生活部人権・男女共同参画課男女共同参画担当
2025年6月3日 埼玉県からの回答
瀧 章次 様
埼玉県県民生活部人権・男女共同参画課です。
御質問にお答えいたします。
「(独)国立女性教育会館の機能強化による男女共同参画の中核的組織の整備に向けて」令和6年7月30日(以下、「方針」。)については、下記経緯のとおり県や嵐山町から行った要望を受け、内閣府が移転から現在地での存続に方針を転換したものです。
方針については、同日、内閣府が県庁に訪れ、知事と嵐山町長に対し伝えられました。報道によれば、嵐山町長も「宿泊棟の撤去は残念だが、地域交流に資する活用を含めた本館改修はありがたい。」などと述べており、
県としても町の意向を尊重し評価していますので、これが事実上の合意になろうかと思います。
上記を踏まえ回答いたします。
(1) この合意はいつのことでしょうか ⇒ 令和6年7月30日となります。
(2) この合意はどこでどのようにしてなされましたか ⇒ 県庁にて内閣府から知事と嵐山町に伝えられました。
(3) この合意を記録する公文書はございますか ⇒ 文書はありません。
(4) この合意について県議会に報告されて承認されておりましょうか
⇒ 議会への報告はしておりません。(なお、当日は地元選出の県議会議員も同席しておりました。)
(5) それはいつのことでしょうか ⇒ 上記のとおりです。
以上、よろしくお願いします。
【経緯】
令和5年11月 国から嵐山町に対して、NWECを移転することとしたいとの意向が示される
令和5年12月 嵐山町議会から「国立女性教育会館の存続を要望する意見書」を国に提出
同月 嵐山町から知事に対して緊急要望
同月 知事から「NWEC移転に県として受け入れられない」との意見を政府に提出(過日、瀧様に情報提供したものです。)
同月 県議会から「NWECの現在地での存続を求める意見書」を国に提出
参考に公開されているホームページのURLを添付いたします。
令和6年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(小久保憲一議員) - 埼玉県議会
埼玉県県民生活部人権・男女共同参画課 男女共同参画担当
