「地元」とは何でしょうか。おいてけぼりにされている人たちが見えないようになっていませんか。埼玉県の地元嵐山町でも反対の声をあげている町民もいらっしゃいます。議会の中の議員もおります。また埼玉県議会の議員でも反対している人がいらっしゃいますし、社会教育に関係する埼玉県内の反対の声もあります。
そもそも国立女性教育会館とはナショナルセンターといわれるように国民全体の社会教育機関であって、市民の自由で自発的な学習の権利を国が保障するために維持存続していく義務を負っているものです。中でも、日本社会において、女性差別の歴史について、歴史の実態からまなぶための膨大な資料のナショナルセンターでもある施設で、集会を開いて泊まっておしゃべりして学び合うことができる日本中で唯一の場所です。これを地元との合意だけでなくしてもよいという理由にはならないのではないでしょうか。