「ヌエネット( 国立女性教育会館の研修棟・宿泊棟の存続を求める市民ネットワーク)」は8月30日を持ちまして解散し、引き続き、有志により新たに「リ・ヌエック(ヌエック(国立女性教育会館)をとりもどす市民ネットワーク)」を発足することをここにお知らせします。
旧「ヌエネット」は、2024年12月から、呼びかけ人、個人賛同人、団体賛同人等により幅広く声を集め、議員訪問、議員会館での集会、メール・SNS・ブログ・HPでの報告、資料収集調査等を通して、国立女性教育会館への不当な「機能強化」政策の内容並びに不透明な政策決定過程が国会審議を通じて明らかになるよう求め続けました。同時に、その政策を法制化する、今国会に出された「独立行政法人男女共同参画機構法」の不当性をも訴えて参りました。
国会審議、最終段階、参議院審議では、みなさまの後押しを受けながら、附帯決議に我々の訴えてきたことが反映される文言が入りました。「女子差別撤廃条約に則りジェンダー平等の実現に向けた取組を促進することに十分留意すること」、「【機構は埼玉県への土地返還に当たって】埼玉県及び嵐山町との間で丁寧な協議を行い…」など、これらは大きな一歩になり得る画期的な出来事でした。
とはいえ、国会会期末、2025年6月20日に、同法案は成立しました。その結果として、来年3月に法律が施行され、会の名称にも示される研修棟、宿泊棟はじめ本部棟を除く建物の順次取り壊しが執行されて行く段階を迎えます。
この状況について、法案成立後、旧会で議論を重ねて検討した結果、会が所期の目的を表す名称のまま活動を続けていくことは、誤った状況認識を発信する点で公共的にふさわしくないとの結論に至り、会を一旦解散することといたしました。
同時に、この間、政策の不当性について、国会において、問われた点、問われなかった点含めて、尚その疑義を質していくことが残されております。また、政策決定過程における行政側の、社会教育の観点の欠如、当事者主権や住民自治など主権者軽視の問題も放置されたままです。さらには、国会議事録はじめ政府答弁の問題点を検証し、法案成立時参議院附帯決議案の今後の反映状況を注視していくことも続けていかなければなりません。
そこで現時点で残されている問題を知り得た市民として、公共的な課題を果たすべきではないかという発議にもとづき、この目的に賛同する有志で新たな会を結成することとしました。
私達はヌエックを、市民にとってのコモンズとして、また、自由な社会教育の場とジェンダー平等の実現に資する場として、取り戻したいと願っています。
つきましては、「ヌエック(国立女性教育会館)をとりもどす市民ネットワーク」(通称「リ・ヌエック」)として、ここに新たな会を発足することをお知らせします。
上記目的を具体的に進めて行く上で、改めて賛同者を募り、新段階の活動を始めます。関連政策諸課題に関わる市民たちとも連携しながら、「国立女性教育会館」の名前が消されてしまう前に、改めて問題共有を広めて参ります。
これまでのご支援ご協力に感謝申し上げますとともに、引き続き、新たな会の活動をお見守り、ご協力いただければ誠に嬉しく存じます。新たな一歩を共に進めて、ヌエックを私たちの手に取り戻しましょう!
ヌエック(国立女性教育会館)をとりもどす市民ネットワーク
